アトピーの治療でよく使われるのは、ステロイド外用薬です。
ステロイドというのは、私たちの体内にある副腎という臓器から分泌されているホルモンの1つで、それを人工的に合成したのが、ステロイド外用薬です。
ステロイド外用薬は、作用の強さにより5ランクに分類されます。
作用が強いほど副作用がでるため、症状の程度に合わせて、適切なランクを選びます。
アトピーでよく使われるステロイド外用薬は、大人では「強い」ランクで、症状のひどい時は、「かなり強い」ランクも短期間だけ使われます。「最も強い」ランクの薬は、よほどの場合でないと使われません。
子供の場合、よく使われるのが「弱い」ランク、症状のひどい時に使われるのが「強い」ランクというように、大人より1ランク下のステロイド外用薬を使うのが普通です。
ステロイド外用薬は、使い方を間違うと、いろいろな副作用を引き起こす時があります。
しかし、症状の程度に合ったランクの薬を上手く使えば、短期間で症状を抑えることができ、その後は、スキンケアだけで良好な状態を保てるケースも多くあります。
しかし、特にステロイド外用薬は、必要な部位のみにつけることが重要です。
お風呂で汚れを落とし、あたたまって角質層がやわらかくなった後は、薬の吸収がよくなります。体が冷えないうちに薬をつけることが重要です。
薬の回数が1日1回の場合は、風呂上りに、1日2回の場合は、風呂上りと、朝の洗面後につけるのが良いでしょう。
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