温泉選びのポイント
アトピーの治療に温泉が良いというのはずいぶん前から知られていました。
温泉は身体を芯から温めてくれ、血流が良くなることで、身体の持つ免疫性を高めてくれます。
またストレスからも開放され、リラックスする効果も見逃せません。
しかしながら、アトピーの治療を目的として温泉に出かける場合には、事前にその温泉の成分や効能を充分に調べておかないと、かえってアトピーが悪化しまうといった失敗につながりかねません。
アトピーの治療ではアルカリ性の湯質の温泉はふさわしくないといわれます。
アトピーの方が温泉に入る場合には基本的に弱酸性の温泉を選びましょう。
また温泉治療に関しては、アトピーの症状の種類によっても異なります。
患部がじゅくじゅくして乾いていないようであれば、硫黄泉や酸性和泉、硫化水素線などが最適でしょう。
また逆に患部が乾いてかさついているようであれば、弱アルカリ性の単純泉や弱食塩泉、重曹泉などがおすすめです。
温泉で病気などの治療を行うことを湯治といいますが、通常温泉で湯治を行う場合には、最低でも2〜3週間以上は滞在することが必要です。
これはアトピーの場合でも同じで、1回や2回温泉に入った程度ではほとんど効果は望めません。
基本的に1ヶ月程度の計画で、1日に3〜5回程度入浴するのが良いでしょう。
また自分のアトピーの性質に合わない温泉に入ることは、皮膚に余計な刺激を与えることになり、治るどころかひどいターンオーバーを引き起こすこともありますので注意しましょう。
|