入浴剤選びのポイント
通常の健康な肌を持つ人であれば、お風呂に入る際に入浴剤を用いることは、体内の深部まで温め、
良い香りでリラックスさせる効果があります。
また湯上がりも温かさが持続するというひじょうに嬉しいものです。
しかしアトピーの人は、多くの場合で入浴剤の使用は不都合なことが多くなりますから、基本的にはおすすめできません。
入浴剤の多くには、塩化ナトリウムや硫黄、炭酸水素ナトリウムなどが含まれており、こうした成分はアトピーの人の肌の角質にダメージを与えて剥がれやすくなったり、必要な脂質まで取り除いてしまう危険性があるのです。
このような入浴剤を長く使用しているとアトピーの症状は悪化し、せっかく毎日行っている他の治療法が台無しになってしまうことも考えられます。
アトピーの人でどうしてもバスタイムを豊かなものにしたいと考えるのであれば、市販の入浴剤ではなく専用の入浴剤や、あるいはアロマテラピーで用いられる精油を2〜3滴ほど浴槽内にたらして入浴剤代わりにするのも良いかもしれません。精油の良い香りがリラックス効果を生んでくれるでしょう。
とくにラベンダーなどはリラックスにはもってこいの香りですのでおすすめです。
ただし量を使いすぎないように注意しましょう。
また一部ではにがりをお風呂の入浴剤代わりに使用することでアトピーが改善すると言う報告があります。
にがりを入浴剤として使用する場合には、約100倍程度に薄めて使用するというのがポイントです。
またお風呂の温度が40度以上では肌を守っている皮脂がダメージを受けてしまいます。
アトピーの人は入浴する際にお湯の温度が40度を越えないように、少しぬるめのお風呂にしましょう。
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