思春期は、皮脂の分泌が盛んになります。
ニキビができるのもそのためですが、皮脂のおかげで乾燥しにくくなり、アトピーの症状が軽くなったり、症状がほとんど出なくなることもあります。
しかし、思春期以降も治らないケースもあります。
このような人は、皮膚の乾燥やゴワゴワがいっそう激しくなります。
また、いったん治ったと思っていた人が、思春期以降に再発する例も増えています。
思春期以降からのアトピーの症状は、顔、くび、胸、背中など、上半身に激しくでる傾向があります。
特に顔に症状が出やすく、真っ赤になったり、腫れたりすることがあり、はげしいかゆみを伴います。
思春期は、精神的にもデリケートな時期ですので、顔にアトピー症状が出ると、精神的にも落ち込み
やすいので、困ります。
長い間、アトピー症状が繰り返し起こっている人では、くびから胸の上部にかけて、網目状に黒っぽく色素沈着したいり、色が抜けたような状態になったり、皮膚が萎縮したりすることがあります。
思春期には、乳房の乳頭や乳輪部にかゆみの強い湿疹が出ることもあります。
湿疹のある部分をこすると、こすったところだけ白く見えます。
これもアトピー症状の特徴なのです。
成人の女性では、手の甲、手のひら、指先などに乾燥したゴワゴワの湿疹が出ることもあります。
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