アトピーの原因を特定するのは、容易ではありません。
アトピーの原因というと、すぐに思い浮かぶのは、食べ物ではないでしょうか?
確かに幼児では、食べ物が大きな原因となっていることがあります。
しかし、それ以上に多いのは、ハウスダスト、ダニ、カビです。
家の中のほこりであるハウスダストには、ダニがいっぱいいますので、ダニが原因となっていることが多くあります。
また、カビもアトピーの原因となっている場合が多くあります。
これは思春期以降の成人の顔、くび、上半身の皮膚の脂の分泌が多いところにすんでいるカビです。
顔が赤くなる原因の1つが、このカビによると言われています。
赤ちゃんや幼児は、消火器の機能が未熟なため、アトピーのアレルゲンとなる物質が未消化な状態で吸収されてしまいます。したがって、大人に比べると食べ物が原因となる場合が多くあるのです。
食べ物で原因となっているものには、卵、特に卵白です。その他、牛乳や乳製品、大豆や大豆製品、米、麦なども注意が必要です。
しかし、3才を過ぎると、消化器の機能が発達してきて、食べ物がアレルギーの原因となることが少なくなります。
あと、刺激物が症状悪化の原因となっている場合があります。
せっけん、洗剤、スキンケア製品の添加物、乾燥、汗やあか、汚れも刺激物となります。プールに入っている消毒液も刺激物となる場合があります。衣服との摩擦、寒冷や乾燥など、物理的な刺激が原因で症状が悪化することもあります。
さらに、過労、緊張、悩みなどのストレスもアトピー悪化の引きがねになります。
新しい仕事による緊張、ストレスが、アトピー再発の原因となるケースもありますので、注意しましょう。
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