体脂肪率とは、どのようなものでしょうか?
肥満は、過剰な脂肪が蓄積した状態で、脂肪量そのものを測ることができれば、肥満を正確に診断できるようになります。しかし、からだに存在する脂肪量を直接測定することは極めて困難です。
人の体のうち、筋肉は水分を多く含み電気が通りやすく、脂肪は水分を含まず電気を通さない性質があります。そこで、この特徴を利用して、体内に微弱な電流を通して体の電気抵抗を測定し、性別、身長、体重、年齢などの情報を考慮して、間接的に脂肪の割合、体脂肪率(脂肪重量÷体重)を導き出す方法があります。家庭でも簡単に体脂肪率を測定する装置が市販されています。
手から電流を流すもの、足から電流を流すものなど、さまざまなものが市販されています。
これらは、実際の脂肪量を測定しているのではなく、電流の通りやすさ(電気抵抗)から体脂肪率を推定しているのです。
電流の流れ具合は、就寝中に上昇し、活動中は低下する性質があります。
また、食事や飲水、運動、入浴による体内水分量の変動によっても変化するため、実際の体脂肪率が変化していなくても、朝は体脂肪率が高く、夜は低く表示される傾向にあります。
このように体脂肪率は、さまざまな要因により影響を受けるため、食後、入浴直後を避ける、同じ時間に測定する、日ごとの変化を確認する、というような点に注意する必要があります。
つまり、1日ないの変化をみても、あまり意味がないということですね。
なお、標準的な体脂肪率としては、男性では、15〜20%、女性では20〜25%といわれています。
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