筋力トレーニングもメタボ対策には有効です。
内臓脂肪の燃焼に効果的な運動は、有酸素運動ですが、その舞台となるべき筋肉の量が少なくては、脂肪を効率よく活発に消費することができません。そこで、筋肉をつける運動、いわゆる筋力トレーニングも並行して行います。
体のなかでとくにボリュームが大きい筋肉は、腰から太ももにかけての筋肉で、これらはまた、立った姿勢を維持するための筋肉でもあります。
筋肉は20歳頃をピークにその後、徐々に衰え、運動不足がこれに拍車をかけます。加齢にともなく筋力低下は下半身と体幹にあらわれ、太ももが細くなってきます。
腹筋運動では、内臓脂肪は減らせませんが、お腹を引き締める効果はあります。その場合、力を入れる時に息を吐き、息をこらえないことが大切で、声に出して数を数えながらやるのがよいでしょう。
運動というと、汗をかき、歯をくいしばって頑張るようなきつい筋力トレーニングをイメージしがちですが、強度の高い筋力トレーニングは、けがや故障をおこしやすく、何より血管や心臓に過大な負荷をかけるため、メタボの人にはむしろ危険です。
内臓脂肪を減らすための運動は、苦しくない、おしゃべりしながらでもできるぐらいの、ニコニコペースといわれる軽度から中等度の強さの筋力トレーニングです。すなわち、最大脈拍数の50〜70%、自分でもややきつい、と感じるぐらいのペースで行うのが、マイペースを維持できるベストの筋力トレーニングといえるでしょう。
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