運動により、内臓脂肪を減少させることができます。
メタボの大きな原因の１つは、体を動かさないことです。スポーツ選手のようにたくさん動いていれば、たくさん食べてもエネルギーが消費されるので脂肪がたまることもありません。しかし、交通手段が発達し仕事も家事も省力化されている現代社会では、日常生活のなかで、からだを動かす機会が少なく、どうしてもエネルギー消費が少なくなりがちです。
その結果は、からだの変化として脂肪にあらわれてきます。
運動不足が続くと消費されなかったエネルギーは、内臓脂肪や皮下脂肪としてたまります。
一方、よく運動をすれば皮下脂肪よりも先に内臓脂肪が減少していきます。
食事量を減らし、バランスのとれた食事内容にすることでも体重は減っていきますが、同時に運動をしていないと、内臓脂肪だけでなく筋肉や骨量も減ってしまいます。筋肉量が減ることは、脂肪をエネルギーとして消費する場所が減少することとなり、また体力の低下を招き、やつれたやせ方になってしまいます。
メタボを予防、改善する最終目的が、健康寿命の延長であるとすると、元気で活動できる減量でなければなりません。つまり、運動によって脂肪を減少させ、肥満を改善することが大切なのです。
ただし、運動だけで減量するのは大変です。
より効率よく、はつらつと生活しながら脂肪を減少させるには、食事療法と運動の両立が大切といえるでしょう。
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