ニコチン 依存

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ニコチンへの依存は、どのようにして起こるのでしょうか?
 
脳の神経細胞は、シナプスという神経伝達のための構造を作っています。シナプスは信号を送る側の細胞膜(シナプス前膜)と信号を受け取る側の細胞膜(シナプス後膜)、およびこれらに挟まれた隙間(シナプス間隙)などからなります。
 
ニコチンは、シナプスに入り込むと、シナプス前膜に作用して神経伝達物質の合成と放出を促進するとともに、自らが神経伝達物質に成り代わってシナプス後膜に働き、本来の受容体を介さずに電気的興奮を起こします。
 
つまり誤動作させる訳です。
 
脳の中の気分を高揚させる神経、気分を落ち着かせる神経、意識をはっきりさせる神経でこのような誤動作が起こると、ニコチンの気分高揚作用、精神安定作用、覚醒作用が現れます。
 
ニコチンは他の神経伝達物質と違って速やかにシナプス間隙からなくならないため、シナプス後膜は常時刺激されっぱなし、シナプス前膜も常に神経伝達物質を絞り出すことになります。
 
喫煙によって常習的にニコチンを摂取するようになると、喫煙後は神経伝達物質が過剰になるため、調節機能が働いてシナプス後膜の受容体が徐々に減り、シナプス前膜の神経伝達物質放出能力が衰えてきます。
 
すると、今度はニコチンのない状態では、シナプスの神経伝達が起こらなくなり、気分が沈んだり、イライラしたり、眠くなったりというニコチンの離脱症状が出てくるのです。これが、ニコチンへ依存していまっているということなのです。
 
ですので、ニコチンへの依存を断ち、本来の神経伝達の機能を回復させる必要があるのです。
 
ニコチンへの依存を断ち、永遠の禁煙タイムをにしましょう!
 
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