タバコの煙には、本人の吸う主流煙とタバコの先端から立ち上る副流煙とがあります。
主流煙には、200種類以上の有害物質が含まれていますが、副流煙には、これらの有害物質が主流煙以上に多く含まれています。
非喫煙者が、この副流煙や喫煙者の吐煙を吸わされることを受動喫煙と言われています。受動喫煙は、単に不快に感じるだけでなく、様々な健康障害を引き起こします。
受動喫煙により、副流煙が目や鼻、のどの粘膜に当たり、鼻腔を通して肺に到達します。
粘膜症状としては、目のかゆみ、痛み、涙、まばたき、鼻詰まり、くしゃみ、鼻水などがあります。
また、咳も出ますし、頭痛も引き起こされます。
コンタクトレンズをつけている人は、副流煙の細かい粒子が眼球とレンズの間に入り込み、目がとても痛く、かゆくなることもあります。
受動喫煙によって、心筋梗塞の発作が引き起こされる場合がありますので、注意が必要です。
喫煙者にとって喫煙は楽しみの一つでも、その煙は周囲の吸わない人の健康にも悪影響を及ぼします。
同じ空間に非喫煙者がいる場合は、たばこの煙を吸わせないよう配慮する必要があるでしょう。
もし家庭で喫煙したとすれば、妻、子供がその副流煙を吸うこととなります。夫の副流煙で、非喫煙者である妻の肺がんの危険性は、2倍になると言われています。喫煙は自殺行為だけでなく、他殺行為となることを肝に命じる必要があります。自分の副流煙で、大切な家族が死亡したとすれば、その後の生活で悔やんでも悔やみ切れないですよね。
殺人犯になる前に、永遠の禁煙タイムにチャレンジしましょう!
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