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タバコは、1本吸うたびに、ニコチンの血中濃度が急上昇します。
 
しかし、その血中濃度は、40〜1時間で半減します。ニコチンの血中濃度が高い時は、気分が落ち着いています。低くなるとイライラします。そして、他のことが手につかなくなり、ニコチンの血中濃度をあげるために、ついタバコに手を出さずにはいられなくなります。
これが、ニコチン依存症です。
 
このようにイライラなどのつらい症状を、離脱症状といいます。よるあるタバコの離脱症状は、イライラする、不安、集中困難、心拍数の低下、怒りっぽくなる、憂鬱、眠気などがあります。
 
この離脱症状は、アルコール依存症と同じく、ニコチンにもその代謝酵素が豊富な人と、そうでない人がいます。ニコチン代謝酵素に関する遺伝子の種類によって、生まれつき喫煙で快感を得やすい人と、そうでない人がいるといわれています。
 
それは、言い換えると、禁煙しやすい人と、しにくい人がいるということでもあります。つまり、禁煙ができるできないは、意思の強弱や精神力の問題だけではないのです。ニコチン離脱症状が強く出る人にとっては、禁煙は決して楽なことではないのです。
 
このように、ニコチンの離脱症状は、人により重症の人もいれば、ほとんど感じない人もいます。手足のしびれ、震えといった脳神経の疾患のような激しい訴えをする人もなかにはいます。これらの離脱症状は、喫煙さえすればすぐに解消されるのが通常です。
 
離脱症状が強い場合には、禁煙はよくない、喫煙していた方が健康で充実した毎日がおくれると錯覚したりもします。
 
しかしながら、離脱症状はニコチンに支配されていた体が、もとの状態に戻る一時的な苦しみに過ぎません。決して、長期に渡り続くものではなく、一時的な苦しみを乗り越えれば、ニコチン中毒とさよならできるのです。ですので、まずは1週間、この離脱症状を克服しましょう。
 
この克服が困難な方は、ニコチン代謝療法(ニコチンパッチやニコチンガム等)を利用するのも良いでしょう。禁煙に成功すれば、ニコチン代謝療法を使ったかどうかなんかは、関係ないのですから・・・。
 
このニコチンの離脱症状を是非クリアして、永遠の禁煙タイムを手にしましょう!
 
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